私は前職の葬祭業で20年以上人の死に携わってきました。 その中で学んだのは“グリーフケア”の重要性です。
お葬式とは故人の供養をおこなうことと同じくらい、遺された家族へのグリーフケアが大切であると私は思っています。
私が初めて葬儀業界に入ったときから比べると、お葬式事情もだいぶ変わってきています。平均寿命の上昇や社会との関わりの減少などもあり、お葬式は簡素化され小規模なスタイルが一般化してきました。
一時期の華美で豪華なお葬式のことを考えるとこれが普通なのかもしれません。費用を抑え、心のこもったお葬式を行うことができれば、それはとても良いことだと思います。
しかし、お葬式を終えて数年たっても心の整理ができずに悲嘆にくれ、日々、寂寥感に襲われる方がいらっしゃいます。お母様を亡くされて、暗い顔をされている娘さん、最愛の奥様を亡くされて引きこもりがちになってしまったご主人など、昔よりも増えているのではないかと感じていました。
そのような時に、故人の遺品の整理を行なったことにより、心の整理ができ前向きになることができたという人のお話を聞くことがありました。それも、同じような話を同じ時期に7人から。
「遺品整理をやってみよう。それも、ただの遺品整理ではなく、心からご依頼者に寄り添うことができる遺品整理をしよう。」
その時、妙な使命感が沸き起こってきたことを今でも覚えています。
実際この業界に入ってみると、「実家が遠くて遺品を整理する時間がとれない」「ものが多くて自分たちで片づけすることができない」「高齢なので遺品整理するのも大変」など、多くのニーズがあることが分かりました。
また、遺品整理だけでなく、人生の節目に自分の回りのものの整理・片づけ(生前整理・老前整理)を行うことで、自分の人生を見つめなおし、新たな気持ちで生活を送れるということも分かりました。
私達はそうしたお部屋の整理や片づけをお手伝いするなかで不用品を処分することが仕事とは思っていません。その作業を通じて、ご依頼者の方が心豊かに新しい生活をはじめるお手伝いをすることが使命であるということを決して忘れずに取り組んでいきます。
血液型・星座 A型・おうし座(まじめでマイペースです。)
家族構成:妻・長男・次男・長女・cocolo(シーズー犬メス)
趣味:散歩(愛犬との散歩が日課です)
特技:早寝早起き(午前4時ごろ起床します)
好きな言葉:生きるために食べろ。食べるために生きるな。